最近、「バルセロナ トレーニングメゾッド」という書籍を購入し読ませていただきました。
著者であるラウレアーノ・ルイスさんは、バルサのカンテラの創設者であり、バルサメゾッドの創始者とも呼ばれているそうです。書籍の内容としては、ジュニアからユース世代までの各年代に応じた練習方法が幅広に掲載されています。また、各練習手法にそれぞれ習得スキル(例えば、周辺視野、ボールコントロール、アジリティー、テガテ、デスマルケ、ルックアップ等々)が明記されていて、明確な目的をもってトレーニングに臨める内容にもなっています。ジュニアチームやユースチームのコーチをされている方にお勧めの一冊ではないかと思います。
ジュニア・ユースの年代は、個人個人の身体的な成長度合いに大きな差があるため、フィジカルの優位性がプレーに直結しやすい傾向にあります。しかしながら、書籍には身体能力にまかせたサッカーをするのではなく、個々の身体的な成長に合わせてトレーニングすることの重要性が説かれており、フィジカルを伸ばすことよりも、スキルを伸ばすことやサッカーのそのものの理解を深めることに重きを置いていることが印象的でした。