空踏みアウトサイド
「空踏みアウトサイド」とは、ボールに触れずボールの左側の地面を踏みスピードダウンすることです。2拍子5連タッチ(流してやってすいません)→1空踏みアウトサイドです。このくらいのスピードだと空踏み1回で余裕で止まれちゃいますね。
空踏みアウトサイドのポイント
①2拍子ドリブルのようにボールタッチするとみせかけて空踏みする。こうすることで、ディフェンスは加速か減速かの判断がつかなくなるので簡単に間合いをつめることができなくなります。
②空踏みで減速した直後、フェイントや方向転換がしやすくなりますので実際にやってみてその感覚をつかんでみてくださいね!
空踏みの効果について
2拍子5連タッチドリブルのページでもふれていますが、「空踏み」を入れることで「間」が出来ます。ここからはその「間」についての詳細を説明していきます。
「間」って何?
初心者の方はそもそも「間」って何なのか?サッカー経験者の方も「間」について具体的に説明してと言われたら困るのではないでしょうか?
「間」の説明にはいる前に、左右の足は「利き足」か「逆足」かに区別することができます。ドリブルしているときは①利き足が前にある状態(利き足フロント)と②利き足が後ろにある状態(利き足バック)に分けられます(下図参照)。
①写真【利き足フロント】
②写真【利き足バック】
ドリブルのときは利き足フロント
スピードのあるドリブルをしているときは必ず「利き足フロント」の状態になります。動画で確認してみましょう!
利き足フロントの時にできるフェイントや方向転換の手段は「切り返し」「ルーレット」「減速タッチ」くらいに限定されてしまいます。動画で確認してみましょう!
ルーレットのページで説明していますが当サイトではルーレットはカウンター型のフェイントだと考えていますので、こちらから相手を抜くために使っていくのはなかなか難しいと思います。そうなるとインサイドかアウトサイドの切り返しくらいしか使えないのですが、高速ドリブル中に切り返しで大きく方向転換して相手を抜くのってかなり難しいですよね?
このように利き足フロントでは使えるフェイントが限定されるためディフェンスを抜くことが難しいのですが、メッシの場合アウトサイドの切り返しで簡単にディフェンスをかわしてしまいます。このドリブルと同じことが出来るプロっていないような気がしますし、メッシの最高のドリブルテクニックの1つだと思います。このアウトサイドの切り返しをやる場合に、上からボールをたたいてあえて浮かせてかわすときもあり、かなり高度なテクニックです。何回やっても私はできません。
フェイント動画
ここで当サイトで紹介しているフェイントの動画をご覧いただきます。フェイントを入れるとき「利き足フロント」か?「利き足バック」か?どちらでフェイントをしているか確認してください。結論を先にいいますが、ほとんど利き足バックです。
当サイトのフェイントページで紹介している①反発ステップ、②ダブルタッチ、③インアウト、④シザース、⑤逆エラシコ、⑥チョップ、⑦切り返し、⑧エラシコ、⑨ルーレット、⑩ブラインドターン、⑪ヒールリフトの順に再生されています。
利き足フロントの状態で使っているのは⑥チョップと⑨ルーレットだけで、そのほかのフェイントについては「利き足バック」の状態からフェイントを行っています。ここが非常に重要で、「ほとんどのフェイント」が「利き足バック」の状態から行わなければならないのです。上の写真の例でいうと「②写真(利き足バック)」の状態からフェイントを入れることがほとんどだということになります(自分がフェイントをやるときを想像してみてくださいね)。ほとんどのフェイントが「利き足バック」からやらなければならないのに対して、スピードのあるドリブルをしているときは「利き足フロント」の状態になります。このミスマッチを解決して、利き足フロントから利き足バックへスイッチする手段が「空踏み」になります。
「利き足フロント」から「利き足バック」へスイッチ(転換)する手段が「空踏み」になります。これが「間」の正体です。動画で確認してみましょう!
空踏み
2拍子ドリブルの「利き足フロント」でドリブルしていますが、「空踏み」を右足で1回入れて左足を踏み込み「利き足バック」の状態にしてからカットインしています。こうすることで、「減速」+「カットインで大きく方向転換」することが可能となります。
覚えたフェイントを試合で使えない方は、「利き足バック」の状態をつくることができない、または、その意識がないことが原因だと思います。特に試合中は相手のチェックも早いので速いドリブルをすることが多くなります。速いドリブル中は必然的に「利き足フロント」の状態(利き足フロント)となりますので、フェイントや大きく方向転換するためには「空踏み」を入れて「利き足バック」の状態をつくることが必要になります。
参考動画(空踏みアウトサイド→反発ステップ)
これまで「空踏み」の効果と「間」についての説明をしてきました。整理すると、「間」とは「利き足フロント」から「利き足バック」へスイッチするための「空踏み」のことをいい、「利き足バック」へスイッチするとフェイントやカットイン等を使った方向転換がやりやすくなります。
参考動画の説明ですが、2拍子3連ドリブル→空踏みアウトサイド→反発ステップダブルタッチです。2拍子ドリブルから直接ダブルタッチは難しいですが、ドリブルとダブルタッチのつなぎとして空踏みをいれることにより、スムーズにドリブルからフェイントにうつることができます。
参考動画(空踏みアウトサイド→逆エラシコ)
2拍子3連ドリブル→空踏みアウトサイド→逆エラシコです。
参考動画(空踏みアウトサイド→エラシコ)
2拍子3連ドリブル→空踏みアウトサイド→エラシコ
次は「空踏みインサイド」を確認してみよう!